WebDrive。

ネットを介してのファイルの受け渡し、というか転送にはいくつも手段がある。
ここでは、主に自分のサーバと自分のクライアント間での転送を前提とする。

自分の場合はHTTPを使うことが多い。ブラウザで簡単にダウンロードできるからだ。
しかし、それでは不便なこともある。例えばアップロードだ。好きなファイルをサーバに転送する際、どのようにするかというのは迷うもの。
1ファイルの転送程度なら、アップローダを作るのもありではある。
でも複数ファイルは?エクスプローラとの親和性(ドラッグ&ドロップとか)は?

ある程度の要求を満たす転送方法となると、FTPが候補に挙がる。
しかしFTPはFTPで、完全にエクスプローラと一体化しているわけではない。
Windowsでは、どこかぎこちなさを感じる実装しかされていない。

HTTPの中でも、WebDAVというHTTPの拡張規格もある。
こちらもWindowsが標準で対応しており、FTPと同じくエクスプローラで表示できる。
しかしこちらも完全には一体化できていない。

そうなると、一番良いのはVPNを張ることなのだろうか。もしくはSSH+SMB(CIFS)なのだろうか。

大学のサーバも、WebDAV(HTTPS)機能を実装してくれていて、自分のアカウントのファイルにアクセスすることができる。ブラウザ一つあれば、どこからでもファイルをDLすることができるのだ。(アップロードにはまぁWindowsのWebDAV機能を使えばいいとしよう。)
それでもやっぱりWindows標準のWebDAVは使いづらい。もうちと何かよい方法はないのだろうか。

そう思っていたところ、面白いソフトを発見した。WebDrive というソフトだ。
このソフトでは、WebDAVやらFTPやらのクライアントが、ほぼ完全にエクスプローラと一体化されている。ドライブとしてマウントされているので、当たり前といえば当たり前ではあるのだが。
試用版が存在するので、試しにちょいと使ってみた。

そしたらこれが使いやすいのなんの。WebDAVの良いクライアントがなかなかない中で、ドライブとしてマウントする なんていうソフトがあるなんて。(ま、そもそもXPもかつてはWebDAVをネットワークドライブとしてマウントする機能があったのだけど。今はその機能は省かれてる。

正直これほど欲しいと思ったソフトは久しぶりなんだけども、いかんせんお値段が高い高い。
個人が買うとすると、たいていはシングルライセンスになるんだろうけど、それだけで8000円近くする。そして自分の場合はノートPCとデスクトップPCにインストールしたい。
16000円ですか・・・っていうこと。この手のソフトは需要が少ないのかもしれないけど、ちと高すぎる気がする。

同様の機能を持つフリーソフトも存在する。
NetDriveという、WebDriveの前身となったソフトがあるのだが、NetDriveは安定性に欠け、マウントしたサーバの応答が止まると、エクスプローラを巻き込んでフリーズする。プロセスを停止すればなおるという程度なら我慢できなくもないが、プロセスの停止すらできないフリーズに陥る。
WebDriveという同名のソフトで、海外のフリーソフトも存在する。
こちらはちょいと独特なUIをしてるうえに、なぜか大学のWebDAVに接続できなかった。HTTPSの実装に不具合でもあるのだろうか。なかなかよさそうなソフトなのだが。

ぐるりと巡ってWebDriveに戻ってくる。やはり有償のWebDriveが一番よさそうだ。
だけど高い。やっぱりそこがきつい。1ライセンス程度なら頑張って買ってみてもいいのだが、2ライセンス以上は無理と判断。
大学側でエンタープライズライセンスを買ってくれないものだろうか。100万円で全生徒に快適なWebDAV環境を提供できるのですよ!!って言っても、どれだけの生徒がこの機能を使っているのやら・・・。

どうにもこうにもうまくいかないな、WebDAVは。
マイクロソフトがもっとまともにWebDAV機能を実装してくれれば解決するのに。

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